京都市左京区整形外科 医療法人社団貴順会 𠮷川病院

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病院について

脊椎手術

 腰椎の椎間板が脱出し、神経を圧迫します。腰痛や坐骨神経痛の原因となります。多くは保存的(手術なし)に治療できます。しかし、適切なタイミングを逸してしまった場合には下肢の麻痺、痛みやしびれが残ってしまうことが ありますので、適切な診断と治療が必要になります。 保存治療:鎮痛剤などを内服や神経ブロックなどでの治療を 行います。効果が現れない場合には椎間板内に酵素を注入する方法(コンドリアーゼ注入療法)もあり、患者様の 病状や希望に合わせた治療を行なっています。 手術治療:疼痛が強い場合、下肢の麻痺を伴う場合などには手術を行います。手術は内視鏡を用いた切除術(MED法) と顕微鏡を用いた切除術を行なっています。 手術侵襲と入院期間:手術時間は30分程度です。 出血はほぼありません。翌日から歩行が可能となり、入院期間は3〜5日程度です。

 高齢化に伴い、骨粗鬆症に関連した椎体骨折が増えています。骨粗鬆症があると軽微な外傷で腰椎や 胸椎が骨折します。以前は長期間の安静や外固定などの治療が行われていましたが、最近は早期に 手術治療を行うようになってきています。長期間の安静などで体力や筋力が低下し、他の臓器の疾患を 併発したり、骨折した椎体の変形によって姿勢の異常が生じると続発性骨折が増えてしまいます。 適切な治療を行わない場合には下肢の麻痺や排尿障害などが出現する場合がありますので、 適切な診断と適切なタイミングでの治療介入が必要です。もちろん、骨粗鬆症の治療も並行して 行う必要があります。 保存治療:疼痛に対する鎮痛剤などの内服、骨粗鬆症に対する骨形成促進・ 骨吸収抑制などの治療を病態に応じて行います。内服治療から注射治療まで様々です。骨折の治療は ベッド上安静、コルセット装着、ギプス治療などありますが、骨折部の変形が進むことが予測されるタイプの 骨折の場合には保存治療の継続はお勧めしません。 手術治療:骨折した椎体内で風船を膨らませて、変形を矯正し、セメントを注入するBKPという方法が行われます。 しかし、麻痺がある場合、骨折の程度がひどい場合などには内固定術を併用する場合があります。 手術侵襲と入院期間:BKPは20〜30分の手技になります。全身麻酔が必要になりますが、切らずに行われる治療 ですので、翌日から歩行は可能になります。固定術を併用すると手術時間は1〜2時間に なりますが、こちらも早期離床を目指しますので、翌日から歩行していただきます。 BKPの場合の入院期間は 短い場合は翌日退院、リハビリを希望される場合には 1〜2週間の入院になります。

 高齢者に多い腰の病気です。椎間板・椎間関節・黄色靭帯などの老化によって神経の通り道(脊柱管)が細くなり、 さまざまな症状が出現します。腰痛・臀部痛・下肢の痛みやしびれ・歩行距離が短くなる(間欠跛行)、さらに悪化 すると下肢の麻痺や尿漏れ(排尿障害)などが出現します。症状が重症化してから手術しても後遺症が残ってしまう 可能性がありますので、適切なタイミングでの治療が必要です。同じような症状を呈する他の疾患もありますので、 気になる症状がある場合は早めに当院を受診され、適切な診断を受けてください。 保存治療:症状が軽い場合には手術以外の治療が有効です。痛みやしびれに対するさまざまな内服薬があります。 慢性的な痛みに対する慢性疼痛治療薬や軽い麻薬などを用いる治療もあります。間欠跛行に対する 血流改善治療薬もあります。正確な診断を行うことで、適切な薬を選択することができます。 それ以外にも腰部コルセットなどによる治療、温熱療法などのいわゆるリハビリ治療、患部に直接的に 薬を注入する神経ブロックなどの治療を状態に応じて行います。 手術治療:保存療法が無効あるいはすでに重篤な症状を呈している場合には手術治療をお勧めいたします。 手術治療は神経の圧迫を解除する治療です。病態によって内視鏡を用いた神経除圧術、顕微鏡を用いた 神経除圧術、金属製内固定材を用いた神経除圧固定術などが行われます。ご高齢の患者様が多い疾患 ですので、実際の手術は 病態のみならず患者様の年齢・合併症・生活様式などに応じた治療法を 選択いたします。 手術侵襲と入院期間:1ヶ所の場合の手術時間は30〜60分です。出血量は100cc以下です。翌日から歩行が可能となり、 入院期間は3日から2週間程度です。

 腰椎の椎間板の老化に伴い、椎骨と椎骨の不安定性が出現し、椎骨が前にズレてくる病気です。中高年の女性に好発 しますが、まれに若い方にも生じます。症状は腰痛・臀部痛・下肢の痛みやしびれなど、脊柱管狭窄症に類似して います。それ以外にすべり症には分離すべり症という腰椎の疲労骨折に伴い、椎骨と椎骨がズレてくる病気もあります。 主に腰痛を生じますが、進行すると神経の圧迫に伴う、下肢の痛みやしびれが出現します。 保存治療:保存治療は症状に応じた薬物療法や温熱療法・コルセット療法が行われます。薬物療法は腰部脊柱管狭窄症と ほぼ同様で、腰痛や下肢痛に対しては鎮痛剤、下肢しびれに対しては神経障害性疼痛治療薬が用いられます。 手術治療:すべりがあっても不安定性が軽度の場合には圧迫されている神経の除圧術が行われます。 しかし、不安定性が強い、腰痛が強い、脊柱配列に異常を生じている場合などには脊椎固定術が行われます。 脊椎固定術にもさまざまな方法がありますので、病態や患者様の健康状態に合わせた術式が選択されます。 当院では低侵襲は腰椎側方固定術を積極的に行なっています。 PLIF(腰椎後方椎体間固定)、TLIF(経椎間孔的腰椎椎体間固定)などの術式も行なっています。 手術侵襲と入院期間:1椎間の場合の手術時間は50分〜1時間30分くらいです。出血量は100cc以下です。 手術の翌日から歩行が可能となり、入院期間は1〜2週間程度です。

 筋肉・軟骨・骨などさまざまな老化に伴い生じる病気です。70歳以上の女性に多く生じますが、若い頃に 側弯症があった患者様においては50歳ごろから生じる場合もあります。脊柱の後弯(前に曲がる)や 側弯(横に曲がる)に伴う腰背部の痛み、歩行障害、下肢の痛みやしびれ、消化器症状(食欲がない、 消化が悪い)、見た目の変形、膝や大腿前面の痛みなどさまざまです。また骨粗鬆症やそれに伴う 椎体骨折を合併している場合が多くあります。 保存治療:運動療法(筋トレやストレッチ)やコルセット療法によって進行を遅らせます。骨粗鬆症に伴い 骨の変形が進む場合には骨粗鬆症の治療を行います。下肢の痛みやしびれに対しては 薬物療法が有効ですが、 変形に伴う痛みは鎮痛剤の効果があまり期待できません。 手術治療:近年、術式やインプラントの開発によって手術の低侵襲化が進んでおりますが、一般的には大きな手術が 必要になります。よってある程度の体力がある患者様が手術の対象となります。手術は変形した脊柱を 矯正して固定し、全身のバランスを改善させます。一期的に手術を行う場合と二期的に行う場合があり、 病態や患者様の体力などを考慮して術式を決定します。 手術侵襲と入院期間:手術時間は5〜7時間かかり、出血量も500cc以上が予測されますので、比較的大きな手術に なります。入院期間は手術の方法・術後のリハビリによって異なりますが、2〜4週間程度です。

 頚椎で椎間板ヘルニアが生じると、強い首の痛みや肩から腕に広がる痛みやしびれが生じます。悪化すると 力が入らなくなったりもします。またヘルニアの部位によっては手足の麻痺などが生じることもあります。 症状に応じてさまざまな治療が行われます。 保存治療:痛みだけであれば、鎮痛剤や神経障害性疼痛治療薬によって症状は緩和します。 また頚椎カラーなどの装具治療も有効です。神経ブロックなどの注射治療や慢性的な症状に対しては 頚椎牽引などの治療も行われ、多くは保存的治療で改善します。 しかしながら、3ヶ月以上継続する症状、筋力低下などの症状がある場合には適切なタイミングでの 手術治療をお勧めいたします。 手術治療:病態に応じたさまざまな治療があります。後方からのヘルニア摘出術、前方からのヘルニア摘出術 ならびに固定術、前方からのヘルニア摘出術ならびに人工椎間板置換術があります。当院では頚椎の 動きを温存する人工椎間板置換術を導入しています。 手術侵襲と入院期間:手術時間は1時間半程度で、出血量は100cc以下です。手術の翌日から歩行が可能になり、 入院期間は3日〜1週間程度です。

 頚椎の骨や椎間板の老化に伴い、脊髄の通り道(脊柱管)が狭くなり、脊髄が圧迫されると、さまざまな症状が 生じます。頸部の痛み・四肢のしびれや痛み、進行すると細かい手の動きの障害・足のふらつき・尿の回数が 多くなるなどの症状が出現します。痛みやしびれのみであれば、薬物療法などで経過観察しますが、運動障害が 出現している場合には早期の手術をお勧めいたします。タイミングを逸すると手術を行なっても症状の残存や 転倒などを契機に一気に症状が悪化してしまう危険性があります。 保存治療:痛みやしびれだけであれば、鎮痛剤や神経障害性疼痛治療薬によって症状は緩和します。 また頚椎カラーなどの装具治療も有効ですが、運動障害があれば保存治療は無効です。 手術治療:病態に応じたいくつかの治療方法があります。頚椎の前方から神経の圧迫を除去して頚椎を 固定する方法と頚椎の後方の骨(椎弓)を削り、脊柱管を広げる方法(椎弓形成術)があります。 当院では病態と患者様の年齢や全身状態に応じて術式を選択しています。 手術侵襲と入院期間:手術時間は1〜2時間程度、出血量は100cc程度です。手術の翌日から歩行が 可能となり、入院期間は1〜2週間程度です。

 当院では以下の医療機器開発を医療機器メーカーと共同して開発しています。 X-TALは2018年に薬事承認を取得したXLIFとOLIF用の人工骨です。自家骨を採取せずに手術が 可能になったため、低侵襲の手術が可能になりました。 すでに日本全国で多くの患者様の治療に用いられています。  Integral G3dXは2022年に薬事承認を取得したPLIF用の人工骨です。 3Dプリンターを 用いて製造されています。 特殊な構造と表面処理によって骨と直接結合します。

医療法人社団 貴順会𠮷川病院

〒606-8392 京都市左京区聖護院山王町1
初診・再診受付
午前8:30~11:30 ×
午後3:00~4:30 × ×

※整形外科 月曜・水曜の午後受付時間は16:00〜17:30です。
※整形外科は金曜日の午後は診察ございません。

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●交通機関
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(JR京都駅より206号系統、「四条河原町」より201号・203号・31号系統)
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阪急電鉄:「河原町駅」下車、市バスに乗り換え「熊野神社前」下車、徒歩3分

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